証明写真ガイドライン|小学校受験・幼稚園受験の写真準備
願書に添付する証明写真は、お子さまや保護者の第一印象を左右する重要な要素です。清潔感、表情、服装など、細部まで気を配ることで好印象を与えることができます。ここでは、証明写真撮影のポイントを詳しく解説します。
写真のサイズと枚数
学校によって指定サイズが異なるため、募集要項を必ず確認してください。一般的なサイズは以下の通りです:
- 子ども:縦4cm × 横3cm(最も一般的)
- 保護者:縦4cm × 横3cm または 縦3cm × 横2.5cm
- 家族写真:縦10cm × 横15cm 程度
複数校を受験する場合は、各校の要件を確認し、必要枚数に余裕を持って準備します(各20枚程度が目安)。
撮影時期
願書提出の1〜2ヶ月前に撮影するのが理想的です。早すぎると子どもの成長で印象が変わる可能性があり、直前だと焦ってしまいます。また、撮影後にデータを受け取り、必要に応じて焼き増しできる環境を整えておくことをお勧めします。
子どもの写真:服装
男児
白または淡い色のシャツ、紺または黒のベストやセーター。襟がきちんと整っていることを確認します。ポロシャツでも可。
女児
白または淡い色のブラウス、紺のカーディガンやベスト。襟元がすっきりしたデザインが好ましい。髪は清潔にまとめます。
派手な色や柄、キャラクター物は避けます。面接時の服装と統一感を持たせると良いでしょう。
子どもの写真:表情と姿勢
- 表情:自然な笑顔が理想的。歯を見せない程度の穏やかな笑顔が一般的です
- 目線:カメラをしっかり見て、目に力がある状態
- 姿勢:背筋を伸ばし、肩の力を抜いてリラックス
- 顔の角度:正面を向き、顔が傾いていないこと
- 髪型:前髪が目にかからないよう整え、女児は清潔にまとめる
保護者の写真:服装と表情
父親
濃紺またはダークグレーのスーツ、白シャツ、落ち着いた色のネクタイ。髭は剃り、清潔感を重視します。
母親
濃紺のスーツまたはジャケット、白またはベージュのブラウス。メイクは控えめに、髪型は清潔感のあるまとめ髪が基本です。
家族写真のポイント
学校によっては家族写真の提出を求められることがあります。以下の点に注意します:
- 全員の服装の色調を揃える(紺・白・グレー系で統一)
- 背景はシンプルな無地(白・グレー・ベージュ)
- 家族全員が笑顔で、温かい雰囲気を演出
- 子どもを中心に、両親が寄り添う配置が一般的
- 兄弟姉妹がいる場合は全員で撮影
撮影場所の選び方
写真スタジオ(推奨)
お受験写真に慣れたスタジオでは、表情の引き出し方、照明、修正など、プロの技術で最高の1枚を撮影できます。費用は5,000円〜15,000円程度。
写真館
地域の写真館でも丁寧に撮影してもらえます。事前に「お受験用」と伝え、服装や表情について相談することをお勧めします。
スピード写真機(非推奨)
コストは安いですが、照明や表情の調整が難しく、お受験用としては推奨されません。どうしても利用する場合は、明るい時間帯に撮影します。
撮影前の準備
- 前日は十分な睡眠をとり、体調を整える
- 撮影当日の朝は、顔を洗って清潔にする
- 服装のシワや汚れがないか確認
- 髪型を整え、前髪が目にかからないようにする
- 子どもには事前に「写真を撮るよ」と伝えて心の準備をさせる
- お気に入りのぬいぐるみなどを持参し、緊張をほぐす
データと焼き増しの管理
撮影後は必ずデータを受け取り、複数のデバイスにバックアップを取っておきます。願書に貼る際は、裏面に名前と受験番号を記入し、剥がれないようにしっかり貼り付けます。糊は四隅だけでなく、全面に薄く塗ることが重要です。
よくある失敗と対策
- 表情が硬い:撮影前に楽しい話をして、自然な笑顔を引き出す
- 目が半開き:複数枚撮影して、ベストな1枚を選ぶ
- 背景が明るすぎる:スタジオで照明を調整してもらう
- 服装がカジュアルすぎる:お受験用の正装を事前に準備
- 写真が古すぎる:願書提出の3ヶ月以内に撮影したものを使用
重要な注意点
- 写真の裏面には必ず名前を記入(剥がれた場合の対策)
- 募集要項で指定されたサイズを厳守
- カラー/モノクロの指定も確認
- 提出期限に間に合うよう、余裕を持って撮影