面接準備ガイド|小学校受験・幼稚園受験の面接対策
小学校受験・幼稚園受験における面接は、願書と並んで合否を左右する重要な要素です。ご家庭の教育観、お子さまの様子、保護者の姿勢などが総合的に評価されます。ここでは、面接準備のポイントを具体的に解説します。
面接の種類と形式
保護者面接
父母のみ、または父母いずれか一方が参加。家庭の教育方針、志望動機、子育ての考え方などを質問されます。
親子面接
保護者とお子さまが一緒に参加。家族の関係性、お子さまの様子、保護者の対応などが観察されます。
子ども面接
お子さまのみが参加。名前、年齢、好きなことなどを質問され、コミュニケーション能力や反応が見られます。
よく聞かれる質問(保護者向け)
- 志望理由をお聞かせください
- ご家庭の教育方針について教えてください
- お子さまの長所と短所を教えてください
- 最近のお子さまとの印象的な出来事は?
- しつけで大切にしていることは何ですか
- お子さまの健康状態や体力について
- 休日はどのように過ごしていますか
- 本校の教育方針についてどう思われますか
- 通学方法と所要時間を教えてください
- 共働きの場合の対応について
よく聞かれる質問(子ども向け)
- お名前と年齢を教えてください
- 好きな食べ物は何ですか
- お家で誰と遊びますか
- 幼稚園(保育園)で何をして遊びますか
- 好きな絵本は何ですか
- お手伝いは何をしていますか
- お父さん・お母さんとどんなことをしますか
- 小学校に入ったら何をしたいですか
回答のポイント
1. 結論から簡潔に
質問に対して、まず結論を述べてから理由や具体例を続けます。長々と前置きをせず、要点を明確にすることが大切です。
2. 具体的なエピソードを含める
抽象的な表現ではなく、実際のエピソードを交えることで説得力が増します。「いつ、どこで、何を」を意識して話します。
3. 学校の教育方針との整合性
志望校の教育方針を事前に理解し、それと調和する回答を心がけます。学校説明会や学校案内の内容を反映させることが効果的です。
4. 夫婦で回答を統一
父母で回答が矛盾しないよう、事前に話し合い、方針を統一しておきます。特に志望理由や教育方針については重要です。
5. ポジティブな表現を心がける
短所を聞かれた場合も、成長の過程や改善の取り組みを含めて前向きに答えます。ネガティブな印象を残さないことが大切です。
服装とマナー
父親の服装
濃紺またはダークグレーのスーツ、白シャツ、落ち着いた色のネクタイ。靴は黒の革靴で、清潔感を重視します。
母親の服装
濃紺のスーツまたはワンピース、白またはベージュのブラウス。アクセサリーは控えめに、髪型は清潔感のあるまとめ髪が基本です。
子どもの服装
男児は紺のベストとズボン、白シャツ。女児は紺のワンピースまたはブラウスとスカート。動きやすく清潔感のある服装を選びます。
基本的なマナー
- 時間厳守(15分前には到着)
- 入室時と退室時の挨拶
- 着席は促されてから
- 正しい姿勢を保つ
- 相手の目を見て話す
- はっきりとした発声
- スマートフォンは電源オフ
面接当日の流れ
- 受付で受験番号と名前を伝える
- 待合室で待機(この時点から観察されている可能性あり)
- 名前が呼ばれたら移動
- 面接室のドアをノック(3回)
- 「失礼します」と言って入室
- 着席を促されるまで立って待つ
- 面接(10〜20分程度)
- 終了後、「ありがとうございました」と挨拶
- ドアを開ける前に振り返って一礼
- 静かに退室
準備の進め方
3ヶ月前〜
志望校の教育方針を研究し、想定質問リストを作成。願書の内容を家族で共有し、回答の方向性を決めます。
1ヶ月前〜
家族で模擬面接を開始。実際の質問に対して声に出して練習し、回答を洗練させます。服装や持ち物の確認も行います。
1週間前〜
最終確認として、願書の内容を再度読み込み、当日の動線や交通手段を確認。子どもの体調管理を最優先にします。
前日
持ち物の最終チェック、服装の確認。早めに就寝し、十分な睡眠を確保します。当日の朝食も消化の良いものを準備。
よくある失敗と対策
- 質問の意図を理解せず回答:落ち着いて質問を最後まで聞き、分からなければ丁寧に確認する
- 回答が長すぎる:1分程度を目安に、要点を絞って簡潔に答える
- 願書と面接の内容が矛盾:願書のコピーを手元に残し、内容を家族で共有しておく
- 子どもが緊張して答えられない:無理に答えさせず、保護者が補足してフォローする
- 他校の名前を出す:志望校以外の学校名は原則として出さない
面接後のフォロー
面接後は、お子さまの頑張りをしっかり褒めてあげましょう。結果にかかわらず、この経験自体が貴重な成長の機会です。また、面接で聞かれた内容や自分の回答をメモしておくと、次の機会に活かせます。
願書と面接は連動しています
面接では願書の内容に基づいた質問が多く出されます。願書作成の段階で、面接を意識した内容を準備しておきましょう。
願書添削ツールで内容を整える